▼人名録

1巻月影〜8巻黄昏までに登場する人名録。白銀のみの人名録はこちら。日本の人名、魔性の子の掲載はありません。
掲載は作中の固有名(字、名、諡号など)による五十音順。


 >■あ >■か >■さ >■た >■な >■は >■ま >■や >■ら >■号のみ

■あ行

名前 号・官位・職業 姓名・氏・別字等 境遇・身体的特徴 出典
阿選
あせん (字)
禁軍右軍将軍 姓名:朴高ぼく こう
氏:丈じょう
驕王の時代より禁軍右軍将軍をつとめる。驍宗と並び双璧とうたわれ、用兵や風貌も驍宗と似ている。 黄昏118・183・469
冬栄31
斡由
あつゆ(字)
元州令尹 姓名:接祐せつ ゆう
氏:元
元州侯元魁の息子。父を幽閉し元州の実権を握り、上帝位を望み、元州の乱を起こす。赤い髪、右のこめかみのひと房だけが白い。 東西99・107・163
帷湍
いたん(字)
田猟→遂人→大司徒→太宰 別字:猪突ちょとつ 猪突の字は登極早々の尚隆に諫言したことにより下賜される。短気で堅苦しい。 東西33・38・40・336
漂舶147
院 白沢
いん はくたく
元州州宰→冢宰 五十前後。もとは斡由に仕えていた。 東西162
万里下37
瑛庚
えいこう
司刑 五十を過ぎて、地方官から州官へ抜擢されて昇仙する。恵施との間に二男一女、清花との間に李理をもうける。 落照81
栄祝
えいしゅく
冢宰 砥尚の従兄で、登極以前からの仲間。朱夏の夫。二十九で昇仙。黄姑の息子。 華胥192〜
英章
えいしょう
禁軍左軍師帥→禁軍中軍将軍 驍宗麾下。驍宗軍の麾下の中では最も若い。奇計の将。正頼と馬が合う。文州で行方不明になる。 黄昏88・182・215
詠仲
えいちゅう
垂州侯→冢宰 鳴蝕がもとで負傷、それにより死亡。 黄昏177・196・414
亦信
えきしん
小臣 成笙の麾兵。よく武芸を修め、隙がない。 東西78・85
淵雅
えんが
太子
大司寇
一度言いだすと頑なで、父に対する対抗心が強い。密かに「劉王以上の劉王」と綽名される。 落照119・120
遠甫
えんほ(字)
固継閭胥→太師
松伯(仙伯)
氏名:乙悦おつ えつ 麦州で松塾という義塾をひらいていたが、達王に見出されて朝廷に仕える。 万里上194・222・下113・376
黄昏159
鴨 世卓
おう せいたく
廉王 農夫の青年。始終にこにこと笑っている。「万民は健康に暮らすこと」という初勅を出した。 万里上61・冬栄45・46
温恵
おんけい
司右の下官 元州の乱の際、国府に殺到した民の対応をする。 東西193


■か行

凱之
がいし
伍長 禁軍左軍所属。麦州出身、もと麦州師士。禁門門番。 黄昏22・23
皆白
かいはく
太宰 驍宗の麾下。王宮での鳴蝕によって行方不明となる。 黄昏177・196・414
花影
かえい
藍州州宰→大司寇 明晰で慎重、穏やかな面差しをし、外見は四十半ば、李斎よりも十ほど年長。行方不明。 黄昏64・69・123・125
佳花
かか
王后 仲韃の妻。贅沢、讒言の限りを尽くし、仲韃登遐の際に斬首される。 万里21・乗月102
革午
かくご
和州拓峰に住む民。 万里下348
嘉慶
かけい
郡保章氏 外見は五十代半ば。槐園に住み、日々暦を作る。 風信296
臥信
がしん
禁軍左軍師帥→
瑞州師右軍将軍
驍宗の麾下。奇策奇計の将だが、明朗な詐術を繰る。文州で行方不明になる。 黄昏176・182・215
冬栄70
呀峰
がほう
大司馬→和州侯 麦州出身。予王に村を献上し、和州侯に任ぜられる。靖共と癒着し、悪名高い州侯として暴利を貪り、尾のない豺虎けだものと言われる。 万里上266
下104・231
頑丘
がんきゅう
柳→浮民 黄朱 朱氏。珠晶が昇山の際に剛氏として雇われる。 図南12・394
桓魋
かんたい(字)
麦州師将軍→禁軍左軍将軍 青辛せい しん 年の頃二十五、六。がっしりしているものの特に大きくも見えない。熊の半獣。 万里下132・143・334・366
黄昏105
乗月79
巌趙
がんちょう
禁軍左軍将軍 巌のような巨躯。もと驍宗軍の師帥。堅実でまっとうな戦をする。 黄昏87・182・冬栄14
梟王
きょうおう(謚号)
延王 前王。即位して長く善政を布いたが、次第に殺戮に興じるようになり、麒麟の失道により斃れる。 東西24
驕王
きょうおう(謚号)
泰王 前王。穏やかで堅実な、百二十四年の治世を布くが、華美を好み、奢侈の果てに道を失う。 風海378
黄昏83
興慶
きょうけい
芳→浮民 黄朱 猟木師。四十代半ばほどの顔色の悪い痩せた男。暗く刺々しい雰囲気。 青条216・239
驍宗
ぎょうそう(字)
禁軍左軍将軍→
泰王
姓名:朴 綜ぼく そう
氏:乍さく
よく陽に灼けた褐色の肌、青みを帯びた白銀の髪に真紅の瞳。上背が高く、体格も動作もしなやかで獰猛な獣のよう。驕王の時代より次王朝の備えをし、驕王の治世、三年ほど仙籍を返上し、黄海に入り黄朱の徒弟となる。武勇と知略は他国にも名高い。謀反により行方不明となる。 風海213・214・216・378
黄昏49・131
冬栄13
玉葉
ぎょくよう(字)
母親とともに水飴を行商している少女。 月影上262・下92
玉葉
ぎょくよう
碧霞玄君(天仙) 蓬山の女仙の長。外見は、若いようでも中年のようでもある。玲瓏とした美貌。 風海31
黄昏279
玉葉
ぎょくよう(字)
春官→天官 陽子の身の回りの世話をする女官。もとは学校を整備する春官の下官。学制に詳しく、前向きな性格。 書簡142
玉葉
ぎょくよう(字)
楽俊の母親の妹。楽俊の母親と父親が出会う前に亡くなる。 書簡169
近迫
きんはく
浮民 黄朱 剛氏。経験が長く、侠気がある巌のような男。騎獣に鹿蜀をつれている。 図南140・145・159
恵花
けいか
恭(浮民) 万賈相家の家生。珠晶より一つ年上。 図南35
桂桂
けいけい(小字)
姓名:蘇 蘭桂そ らんけい 固継の里家の子。蘭玉の弟。襲撃により負傷。以後は金波宮で働く。聡明で働き者。十一歳。 万里上27・228
黄昏167
恵施
けいし
瑛庚の最初の妻。瑛庚を恨み、罪を重ねる。 落照88・90
月渓
げっけい
恵州侯 若い男。過酷な法をもって虐げられる民と国を憂い、八州師を率いて仲韃を討つ。祥瓊を仙籍から削除、恭に送る。王のいない月陰の朝を支える。 万里上22
乗月74
元魁
げんかい
元州侯 斡由の父。梟王により元州侯となるが、斡由に権を奪われ州城の地下に幽閉される。 東西265
浩瀚
こうかん
冢宰 松塾で学び、麦州侯のち冢宰。いかにも怜悧な三十前後の男。 万里上70・下386
黄昏50
黄姑
こうこ(別字)
太傅→采王 姓名:中瑾ちゅう きん
字:慎思しんし
砥尚の叔母、栄祝の母。柔和な人格者で、砥尚の親代わりもつとめる。砥尚の禅譲後、登極。黄姑の字は、砥尚を薫陶し影響を与えたことから、麒麟の色になぞらえて言う。 万里上121・123
華胥207・298
更夜
こうや(名)
雁→天 犬狼真君(天仙) 姓:駁ばく 荒廃の中で捨てられた子供。妖魔天犬に育てられる。斡由に拾われ、元州射士となる。元州の乱後、妖魔とともに黄海へ。およそ百年の後に昇仙、黄朱の民に里木を与え、黄海の守護者となる。青みを帯びた黒い髪で、十五、六の少年。 東西71・79・121・155
図南364・386
蒿里
こうり(字)
泰麒 姓名:高里 要たかさと かなめ 黒麒。胎果として蓬莱に生まれ、十歳の時に蓬山に帰る。驍宗を王に選ぶが、謀反によって角を失い、記憶を失って蓬莱に行方不明になる。 月影下220
風海321・322
黄昏10
冬栄10
虎嘯
こしょう
大僕 巌のような体格に、黒い髪の大男。拓峰で生まれ、親を失い里家で育つ。二十歳で独立し、拓峰で宿屋を営む。 万里上326・下155
黄昏31
醐孫
ごそん
馬州司寇大夫 単身、蓬山に乗り込んで泰麒蒿里を捕らえようとするが、女仙に叩き出される。 風海109
沍姆
ごぼ
新道閭胥 老婆。祥瓊の正体に気づき虐げる。 万里上36
呉 藍滌
ご らんじょう
氾王 すらりとした長身、二十代終わりの貴婦人の格好だが男。なんの産業もなかった範国を工匠の国として立てなおし、三百年の王朝を築く。 黄昏310・311・315・339


■さ行

柴望
さいぼう
麦州州宰→和州侯 四十前後、威厳の漂う、深みのある声。 万里下194・195・375・387
支僑
しきょう
候風 痩せた背の高い四十代半ばほどの男。蝉の抜け殻を探すことに凝っている。 風信301
砥尚
ししょう
采王 前王。しっかりとした体躯、英知を窺わせる顔。大学を二年で修了後下野し、高斗という扶王糾弾の党を作る。扶王登遐後に二十八で登極。飄風の王。二十余年で采麟失道、禅譲。 華胥191〜
室 季和
しつ きわ
でっぷりと丸い顔の初老の男。珠晶とともに、多くの随従と荷を持って昇山する。 図南130・185
朱夏
しゅか
大司徒 栄祝の妻。砥尚のもとで大司徒を務める。二十五で昇仙。 華胥191〜
朱衡
しゅこう(字)
内史の下官→御史→朝士→大司寇→大宗伯 氏:楊よう
別字:無謀むぼう
色白で痩身の優男。わりと短気。無謀の字は、登極間もない尚隆に諫言したところ、下賜される。 東西30・41〜43・336
漂舶148
珠晶
しゅしょう(字)
供王 姓名:蔡晶さい しょう 万賈相家の末娘。十二歳で昇山する。在位は九十年に及ぶ。 万里上77・185・188
図南29・413
乗月132
狩獺
しゅだつ
姓名:何趣か しゅ 三十前後、痩せぎすで中背、黒髪に黒眼。道州の生まれ。十六件、二十三人もの殺戮事件によって殺刑となる。 落照76・80
馴行
じゅんこう
太保 砥尚の弟。朴訥として慎ましい、貧相に痩せた小男。 華胥207・219
遵帝
じゅんてい(謚号)
斎王 「遵帝の故事」として知られる斎王。過去、才に三百年の王朝を築くが、荒れた範国に王師を派遣して、覿面の罪にあたり即死。それ以来、才の国氏が斎から采にかわる。 黄昏285〜287
駿良
しゅんりょう
芝草の小店の子、八歳。狩獺に扼殺される。 落照76
湘玉
しょうぎょく
元州碧霄の里人。賭事に大負けした尚隆を助ける。 漂舶161
祥瓊
しょうけい(字)
芳→恭→慶 公主→奚→女史 姓名:孫昭そん しょう
別字:玉葉ぎょくよう
仲韃の娘。十三歳で父が登極、謀反による登遐の際に仙籍削除、三年間を里家で過ごす。公主の身分が露見して恭国に送られるが脱走ののち、慶国和州の乱に参加。紺青の髪、紫紺の瞳の美少女。 万里上21・34・187
黄昏114・乗月94
昇紘
しょうこう (字)
止水郷長 氏名:籍恩せき おん 呀峰と癒着して利益を貪る。恐ろしく太った男。 万里上364
下254・271
少春
しょうしゅん
雁→蓬山 女仙(仙伯) 梟王に里を滅ぼされ昇仙。外見は十二歳ほど。 東西147
昭彰
しょうしょう(字)
宗麟 銀を帯びた金の髪。玲瓏とした声の美女。櫨先新を王に選ぶ。 図南401
帰山326
鉦担
しょうたん
恭(浮民) 室季和の家生。珠晶昇山の際に、主人の供として昇山する。四十すぎ。 図南258・261
小明
しょうめい
乾県にある舎館の門番。十二歳。 図南12・13
小庸
しょうよう
冢宰 老齢の男。仲韃に天官長に任じられる。大逆後、月渓から冢宰に指名される。 乗月75・87・118
蕭蘭
しょうらん
羅人 丕緒とともに陶鵲作りに打ち込むも、予王の女狩りのため失踪。 丕緒25
尚隆
しょうりゅう
延王 姓名:小松 尚隆こまつ なおたか
別字:風漢ふうかん
もとは蓬莱国、瀬戸内の国人小松氏の後継ぎ。延麒六太の選定を受け、一度滅びたと言われる雁国を立てなおし、五百年の大王朝を築き上げる。体躯は大きく堂々たる偉丈夫、剣客として著名。 月影下165・173
風海356
東西150・282
万里上54
漂舶146・黄昏158
帰山302
舒栄
じょえい(姓名)
舒覚の妹。舒覚崩御の後、塙王の援助を得て偽王として立つ。 月影下174
舒覚
じょかく(姓名)
景王 謚号:予王よおう 景麒の選定を受けるが、政に興味を抱けずわずか六年で朝を終える。景麒に恋着し女を国から追い出す。 月影下174・204
風海332
万里上180・丕緒26
如翕
じょきゅう
典刑 容貌は三十半ば。 落照102
助 露峰
じょ ろほう(氏字)
劉王 地方官吏出身。法治国家で名高い王朝をつくるが、百二十年を過ぎて傾く。 帰山306・307
落照119
迅雷
じんらい
禁軍左軍将軍→瑛州師将軍 和州の乱の際、王の許しなく出陣し、降格。 万里下359
酔臥
すいが
掌暦 髪に白いものが目立つ小さな老人。始終落ち着きなくせかせかとしている。 風信305
遂良
すいりょう
射鳥氏 五十過ぎ、青黒く瘠せた顔。貧相な男。仙籍に入って日が浅い。 丕緒12・13

すず (名)
倭→才→慶 下仙→女御 姓:大木おおき
字:木鈴もくりん/笨媽ほんま
海客。十二歳で慶国に流れ着き、三年と少し朱旌とともに諸国を放浪、才国で梨耀に会い僕として昇仙する。その後百年ほど梨耀に仕えるが洞府を脱走、黄姑に助けられる。その後慶国へ、和州の乱に参加。 万里上13・44・48
黄昏80
清花
せいか
瑛庚の二番目の妻。李理の母。瑛庚の胥として昇仙して十二年。 落照83・84
青喜
せいき
孤児だったが、黄姑に引き取られ薫陶を受けて育てられる。十九で栄祝の下官となり昇仙する。 華胥201
靖共
せいきょう
大司寇・大司徒→冢宰→太宰 予王のもとで冢宰に任じられる。威厳ある外見。呀峰と密かに癒着し、権を徒にするも和州の乱で露見し、罷免。 万里上95・168
青江
せいこう
工手→羅人 柔な物腰の若者。もと、蕭蘭の徒弟。手先が器用で、頭が良い。 丕緒24・27
清秀
せいしゅう
が慶に向かう際、船中で会った子供。十二歳くらい、蜜柑色の髪に雀斑。予王の女狩りのため、母親とともに巧へ、さらに塙王の崩御に伴い奏へ逃げる。 万里上212・215・245
成笙
せいしょう
禁軍将軍→大僕→禁軍左軍将軍→大司馬 別字:酔狂すいきょう 褐色の肌を持ち痩身で小柄の若い男。梟王に諫言して投獄されるが、梟王死後も新王登極まで五十年近く、鍵のかかっていない牢に居座り続けた剛の者。知略に優れ武勇に秀でること比類なしとうたわれる。 東西50・171
漂舶148
清白
せいはく
候気 背の低い太り肉の若い男。外見は三十前後。日がな、高楼で空気の澄み具合を見ている。 風信299
正頼
せいらい
軍吏→瑞州令尹/傅相 驍宗麾下。軍にその人ありとうたわれた優秀な文官。人当たりの良い好人物。英章と仲が良い。 黄昏45・182
冬栄11
夕暉
せっき
年の頃十四(※「万里」時点)虎嘯の弟。漆黒の髪。瑛州の少学生(※「黄昏」時点) 万里上356・下24
黄昏329
宣角
せんかく
大司徒 温厚で誠実な若い文官。もとは瑞州の官吏。阿選に処刑される? 黄昏196・414
冬栄13
霜元
そうげん
禁軍左軍師帥→瑞州師左軍将軍 驍宗麾下。上背のある偉丈夫、落ち着いて品格のある物腰。泰麒のイメージでは「騎士」。堅実で真っ当な戦をする。 黄昏90・182
冬栄29
相 如昇
そう じょしょう(氏字)
珠晶の父。林業から身を起こした連檣の豪商。手を染めていない商いはない、という意で、万賈と呼ばれ、園林で有名な相園館と呼ばれる邸に住む。商才と人格に優れた三男三女と、末娘(珠晶)あり。 図南29・32
祖賢
そけん
射鳥氏 悧王時代の射鳥氏。射鳥氏として経験豊富で、温厚かつどこか無邪気な老爺。「射鳥氏の中の射鳥氏」と呼ばれた。 丕緒29・30
率由
そつゆう
司刺 容貌は六十前後、物慣れた様子の老人。 落照107


■た行

大昌
だいしょう
太師
太上
砥尚の父、黄姑の兄。人格者として名高い。痩せた老人。 華胥207・258
達王
たつおう(謚号)
景王 何代か前の景王。かつて三百年の大王朝を築き、遠甫を登用する。水禺刀を作る。「懐達」の語源となった王。 万里上31・下186
達姐
たっき
五曽に住む里人。中年に差し掛かった年頃で大柄、碧眼の女。 月影上146・150
潭翠
たんすい
大僕 泰麒付きの大僕。無口。 黄昏193
冬栄24・28
知音
ちいん
司法 瑛庚の上司。 落照112
仲韃
ちゅうたつ(字)
峯王 姓:孫そん
氏:健けん
三十年あまりの治世を布くが、あまりに過酷な法のため峯麟失道。恵州侯月渓に討たれる。もとは夏官。 万里上20・下71
蛛枕
ちゅちん(別字)
字:進達しんたつ 雁の大学を中退。歳は四十ほど。勉強に熱中して寝食を忘れ、枕に蜘蛛の巣が張っていたことから、大学の中で蛛枕の字がついた。 書簡149・150
張運
ちょううん
大宗伯 驍宗麾下ではない。 黄昏177
長向
ちょうこう
嘉慶のもと、槐園に住む下働きの老人。 風信297
禎衛
ていえい
蓬山 女仙(仙伯) 五十あまりいる女仙の中でも、蓬山住まいが一番長い。見た目は十八、九。自分でも年を覚えていないらしい。 風海25
杜真
としん
兵卒 禁軍左軍所属。凱之の部下。禁門の門番。 黄昏22・23


■な行

中嶋 陽子
なかじま ようこ/ようし(姓名)
景王 字:赤子せきし
別名:中 陽子ちゅう ようし
日本生まれ、平凡な私立の女子校に通う。景麒の選定を受けて月影を抜けて異国へたどり着く、巧国を放浪中、楽俊の手を借りて雁国に渡る。延王尚隆の助力を得て偽王舒栄を討ち、登極する。緋色の髪、日に焼けたような褐色の肌、深い翠の瞳。 月影上16・98
万里上51・206・下306
黄昏38・書簡139
丕緒69


■は行


はく(氏)
学頭 連檣の庠学の老師。新王登極前の連檣で、妖魔に襲われる。 図南30
薄王
はくおう(謚号)
景王 慶国三代前の王(女王)。権を顧みず、奢侈に溺れる。治世は十六年。 丕緒26・41
馬子
ばし
恭(浮民) 相家の家生の老爺。主に厩舎の番をしている。 図南44・45
玻娘
はじょう
珠晶の母、相如昇の妻。賢夫人として名高い。 図南30
芭墨
はぼく
大司馬 驍宗の麾下。白が混じる鬚。阿選に処刑される。 黄昏86・414
比王
ひおう(謚号)
景王 慶国の前々王(女王)。権にしか興味を持たず、百官人民を苦しめる。治世は二十三年。母親が、臥山の芥沾洞に住む。 万里上81・丕緒26・41
丕緒
ひしょ
羅氏 悧王即位から十年ほど後に昇仙、以来百数十年間羅氏をつとめ、「羅氏中の羅氏」と呼ばれる。 丕緒14
必王
ひつおう(諡号)
峯王 芳国十二か十三代目の王。この時代に山客が仏教を伝え、寺風様式を伝える。 万里上331
標仲
ひょうちゅう
迹人 継州西隕から少学を経て三十半ばで国官となる。 青条177・180
扶王
ふおう(諡号)
采王 前々王。その末期は愚策、法の改悪が続き、官民の指弾を受けて政務を放擲した。愛妾梨耀を遠ざけて後、急速に玉座が傾く。 万里上155
華胥191
文姫
ぶんき
公主(文公主)
大翠
櫨先新の末娘。年は十八。 図南402・403・407
華胥244
帰山328
壁 落人
へき らくじん
倭→慶→雁 海客。東大在籍中の昭和44年1月17日、二十二歳で慶国にたどり着く。6年前から雁国貞州芳陵で庠序の教師をしている。外見は三十から五十の間。 月影下125・128

ほう(氏)
老師 大学の教師。 書簡159
包荒
ほうこう
山師 継州西隕出身。標仲よりも一年早く少学を出て、節下郷の山師となる。幼いころより山野で遊び、地形や植物に精通する。 青条180・181
蒲月
ほげつ
宮卿補 瑛庚の次男の子。朔州の少学から大学に進学、国官となる。父は茅州の州官。 落照89・90


■ま行

松山 誠三
まつやま・せいぞう
倭→巧 海客。高知出身。広島の呉にいたが、昭和20年7月28日に海に落ち慶国に流れ着く。巧で宿の雑用をしていた。 月影上208・209・213
明嬉
めいき
王后(宗后妃そうこうひ 櫨先新の妻。 図南402・404
帰山324
鳴賢
めいけん(別字)
雁の大学生。十九の若さで入学したが、脱落しつつある。歳は二十六。 書簡149・151
明珠
めいしゅ
蓮花の幼なじみの隣人。女狩りに合い、街を追われる。 風信286
毛旋
もうせん
禁軍師帥→小臣→大司馬 成笙の麾下。 東西159・205


■や行

勇前
ゆうぜん
元州北囲の廬に住む農民。堤を切ろうとする元州師から、堤を守ろうと奮戦する。 東西299
蓉可
ようか
蓬山 女仙(仙伯) 十六で昇仙。農民の娘に生まれるが十三の年に昇仙の誓いを立て、三年後に満願成就。女仙として新参者。 風海25・26
揺籃
ようらん(字)
采麟 八歳のときに砥尚を王に選んだが、砥尚が二十年の天命尽きて禅譲した後、黄姑を王に据える。線の細い、繊細そうな顔立ち、もの静か。外見は十五、六歳。 万里上156・157
華胥186


■ら行

楽俊らくしゅん(字) 姓名:張清ちょう せい
別字:文張ぶんちょう
巧国で母親と暮らしていた。陽子を拾ったのをきっかけに、雁の大学に入学。法令に詳しい。年は二十二(※「万里」時点)。鼠の半獣。灰茶の毛並み、毛に覆われた尾。子供の背丈ほどの大きさ。 月影下10・11・18・172
万里上52・301
書簡149
蘭玉
らんぎょく(名)
姓:蘇 固継の里家の子。桂桂の姉。父母を大寒波で亡くす。 万里上27・29・225・226
悧王
りおう(謚号)
景王 慶国四代前の王。陽子より百数十年前に即位。在位六十八年。太子があったが、何者かに暗殺された。 丕緒14・30・37
利広
りこう
太子(卓朗君たくろうくん 櫨先新の次男。外見は二十の初め。放浪癖あり。恭国で昇山する珠晶と出会い、登極を助ける。 図南61・405
帰山302
李斎
りさい(字)
承州師将軍→
瑞州師中軍将軍
姓名:劉紫りゅう し 昇山し泰麒驍宗と出会う。背が高く、赤茶色の髪で大柄の女。 風海208・211
黄昏26・冬栄13
梨雪
りせつ(字)
氾麟 愛らしく、美しい容貌を持つ十五・六の少女。藍滌を王に据える。しかし、祥瓊いわく「中身は延麒」。 黄昏310・314・315・339
利達
りたつ
太子(英清君えいせいくん 櫨先新の長男。 図南402・404
帰山325
驪媚
りび
司刑→元州牧伯 夫と子供があったが、昇仙の際に離縁する。 東西111・214
梨耀
りよう
翠微君(飛仙) 琶山翠微洞洞主。もとは扶王の愛妾。天命を失いかけた王に諫言し、奸臣を咎めてよく王朝を助けるが、王に疎んじられて飛仙となる。年は三百歳ほど。 万里上43・155
李理
りり
瑛庚清花の娘。八歳。 落照76
蓮花
れんか
征州に住む民。十五になったばかり。予王の女狩りにあい、家族を殺され、街を追われる。逃げる途中の建州で王が斃れ、そのまま建州の嘉慶のもとにとどまる。 風信286
聯 紵台
れん ちょだい
雁国で商売をしている痩せた男。珠晶とともに昇山する。 図南145・146
琅燦
ろうさん
大司空 驍宗の麾下。外見は十八、九の娘だが恐ろしく博識。 黄昏176・189
労 蕃生
ろう はんせい(氏字)
五十ほどの茶斑の髪の小男。人相はよくないが、話すと闊達。和州で人や物資を仲介している。 万里上271・下207・208
櫨 先新
ろ せんしん
宗王 五十ほどの、恰幅のよい大きな男。奏国に六百年の大王朝を築き上げた要の人物。もとは交州港街の舎館の主。鷹揚で明晰、何事も家族に謀り、合議制で政を運営する。 図南401・402・404
帰山326
六太
ろくた(名)
延麒 蓬莱で生まれた胎果。四歳の時、親に山へ捨てられたところに、蓬山から迎えが来る。尚隆を王に選ぶ。外見は年の頃十三。黄味が強くて明るい金の鬣。 月影下194
風海356
東西13・25・26・29
万里上54
漂舶145
黄昏159
呂迫
ろはく
垂州司馬 泰麒の時に昇山する。泰麒の父親くらいの年齢で相撲取りのように太っていて大きい。赤ら顔が丸く南瓜に似ているので、女仙に南瓜大夫の名を献上される。馬州南擁郷の出身。 風海200・202・205


■号のみ(固有名無しまたは不明)

供麒 銅色の金髪、がっしりとした体格で、お人よしそうな顔。優美というよりは朴訥という印象が強い。珠晶を王に選ぶ。 万里上188・190・258
図南395・396
景麒 外見は二十代の後半、膝裏まで届くほどの冴え冴えとした薄い金の髪、能面のような顔。はじめ舒覚を、ついで陽子を選定。仏頂面で生真面目。 月影上28
風海129
万里上74
黄昏53
丕緒50・書簡141
塙王 姓:張 五十年の治世を布くが、景王陽子の登極を阻もうとして塙麟が失道、天命尽きる。もとは地方の衛士。身体が大きく、皺の深い老けた顔の男。公主と太子有り。 月影下208・237
万里上340・下71
塙麟 外見は二十の半ばほど。塙王が五十年で天命を失い、失道。 月影上252
峯麒 仲韃崩御後に蓬山に実ったと思われる芳の麒麟の卵果。所在不明。 万里上193
峯麟 先王の後に仲韃を王に選び、二王に仕えるが、二代に渡って暗君を選んだために月渓によって斬首される。 万里上21・24
劉麒 先王から二十数年の後に露峰を王に選ぶ。 帰山307
廉麟 十八ほどで、明朗な雰囲気を持つ。陽光のように明るい金の髪。世卓を王に選ぶ。 風海57
黄昏338
冬栄51




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