Vol.2 小説十二国記とアニメ十二国記

 アニメの開始により、ファンの数も層も大きく変化しました。ここでは、そのへんを。

Q3.十二国記との初接触はなんですか?
 有効回答数:3821名
選択肢 回答数
小説 2209 57.8%
アニメ(DVD) 1539 40.3%
アニメコミック 22 1.9%
脚本集 5
その他 46

※「その他」回答内訳
 雑誌等…6 CDブック等…4 PS2ゲーム…1 HP・同人誌等…24 広告等…5
※「その他」からの回答修正
 アニメ番宣等→「アニメ(DVD)」へ
※無効回答
 「その他」できっかけ回答 

 はっきり言えば、アニメと小説、どちらが先か、という質問でした。一応「公式」のつもりだったのですが、同人誌などの答も多かったので一応数は数えておきました。
 小説のほうがやや多い、という感じですね。
 その時期が以下です。

Q4.それ(Q3)はいつですか?
 有効回答数:2209名(Q3「小説」回答者)
選択肢 回答数
アニメが放送される前 1443 65.2%
アニメが放送されてから 422 19.1%
アニメが放送されると知ってから 310 14.0%
その他 34 1.6%

※「その他」回答
 アニメが放送されていると知らずに等…16 アニメ放送終了後…7 同時…1 わからない…1

 後から気づいたのですが、Q3で「小説」を答えないと全く意味がない質問になってしまっておりました。ですので、Q3で「小説」を回答した2209名のみの統計です。
 アニメが始まる前の読者が、65%。アニメやると知ってからの読者が、14%。アニメ放送中に読んだ方が、約20%。「存在はアニメで知ったけれど、小説を先に読んだ」というコメントをくれた方もけっこういらっしゃいます。アニメで興味を持った方はたくさんいるでしょうね。
 そしてQ3とQ4から、さらに以下のような結果を出してみました。

いつから十二国記ファン?
 有効回答数:3741名
選択肢 回答数
アニメより前から(Q4「アニメよりも前」回答者) 1443 38.6%
アニメの後から(Q3「アニメ(DVD)」+「アニメコミック」+「脚本集」+Q4「アニメ後」+「アニメを知った後」) 2298 61.4%

 Q4の「アニメ前」65%を、アニメよりも前からの読者。Q4のそれ以外の回答者と、Q3の「アニメが先」回答者をアニメ放送以降の読者と位置づけると、このような割合になりました。
 「アニメの影響力」ということが言われますが、やはりアニメ――テレビの力っていうのは本当に大きいと思います。NHKという全国ネットですし、「十二国記」という作品の知名度を格段に上げたのは間違いないでしょう。アニメの影響で盛り上がる中、昔からのファンの中には、一抹の寂しさと疎外感を感じているお声もありましたが、同じ思いの方も少なくないと思います。そういう心理ってありますよね。自分は昔から応援していたのになー、という。でも、アニメはこのすばらしい作品を多くの人に広めてくれた、小説を手にとってもらうきっかけを作ってくれた、その点は感謝しなくちゃいけないですよね。

Q5.どの時期のアニメからご覧になりましたか?
 有効回答数:3827名
選択肢 回答数
2002年4月からのBS2 1311 34.4%
2003年4月からの教育 1669 43.6%
2003年7月からのBS2(「書簡」〜) 85 2.2%
ダイジェスト・アンコール 413 10.8%
その他の時間帯・局 72 1.9%
アニメは見ていない 277 7.2%

 やはり、地上波放送は強いですよね。BSだと加入していなければ見られませんから。かく言う管理人も、初めて見たのは2003年4月の地上波教育テレビでした。BS見られないので。
 アニメを見ているか見ていないかの質問ではないので、「最初は見ていたけれど今は見ていない」などの数はわかりません。そのあたりの統計も取ればよろしかったでしょうか。
 何度もダイジェストやらアンコールやら特集やら、再放送をしているので、自分がどれで見たのかがわからなくなってしまっている方も多いと思うのですが、「2003年教育」は夜7:00からのもの、「2002年BS2」は夕方6:30(だっけ?)からのものです。それ以外は便宜上ダイジェスト扱いということで。その他はDVD・ビデオ・BShiなどかな。

Q6.持っている(読んだことのある)文庫はどちら?
 有効回答数:3827名
選択肢 回答数
講談社文庫版 478 12.5%
ホワイトハート版 2403 62.8%
両方 891 23.3%
読んでいない 55 1.4%

 「両方」という方を含め、ホワイトハートを持っている(読んだ)のは全体の86.1%、講談社文庫所持の方は35.8%でした。山田画伯は強いです。やっぱり、画伯の美麗絵は魅力ですよね……!!
 でも、男性や年齢が少し上の方の中には少女小説を買うのが気が引けるという方もいらっしゃいますので、講談社文庫の存在も軽視してはいけないと思います。
 よく考えてみるとかなりおかしな出版形態ですが、うまいなー講談社。講談社文庫が年齢層を広げたと言ってもいいでしょうね。

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