- kon(2005/06/17 08:03)
魔性の子。あんなに何度も読み、そのたび背景がひっくり返った作品は他にありません。
もちろん十二国記の新刊が出るたびに気づくところや思うところができたからなのですが。
十二国記デビューした人から、「魔性の子はいつ読めばいい?」と聞かれ、返答に給した覚えがあります。
「各作品のインターバルに読むんだ」と言ったら「やってられっけ」と怒られました。
…私のは、リアルタイムだったからできた読み方かもしれません。
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- クランベリー(2005/06/17 22:56)
私も、友達に魔性の子を貸すタイミングをいつも悩みます。私が本屋で魔性の子を見つけたのは、ちょうど黄昏を読んだすぐ後だったので、まぁいいタイミングだったんですけどね・・・。
私は、黄昏で泰麒の蓬莱での話があまり書かれていないのが、残念だったので、魔性の子を始めは泰麒中心に読んでいました。
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- the moon(2005/06/18 00:15)
はじめまして。以前よりたびたびお邪魔していました。よろしくお願いします。わたしはアニメから十二国記デビューした者です。アニメが終わった後もっと十二国記の世界を知りたくて、小説を読み始めました。文庫本を探していて偶然手にしたのが「魔性の子」でした。十二国記のもう一つの物語とありましたが、陽子や景麒などおなじみの登場人物が出てこなく「??」でした。でもこの世が舞台なのですんなり頭に入ってくれ、そのうち夢中になり、寝食を忘れて読みました。そしてあとの物語も刊行順に読み進みました。黄昏に行き着くとそこでの話はなんと最初によんだ魔性の子と同時期の話ではありませんか。まさしく表裏一体。もう驚き・感動でした。私はこの順番で読めた幸運に感謝しています。初めてアニメを見たのは要が祖母に叱られて、雪の降る庭で震えているシーンでしたので泰麒とは縁があるような気がしています。こういう読み方をしてきましたので私にとって十二国記の主人公はある意味泰麒なのですヨ。
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- htt(2005/06/22 01:08)
ずいぶんとお久しぶりです。
魔性の子ですか。この作品は十二国記のシリーズの一つとして捉えると、かなり異色の作品ですね。十二国記本編では、王や麒麟が苦難を乗り越えて、成長していく物語が多いと思いますが、魔性の子の主人公広瀬は、前半では非常に安定した性格の持ち主のように描かれていながら、物語の後半には成長どころか、なし崩し的に人格が壊れていってしまいました。
物語の前半で、外からは妖魔の物理攻撃、内からは蒼猿の精神攻撃を受け、ぼろぼろになりながらも、最終的に自分の居場所を見つける、月影の陽子と真逆のパターンですね。
をやさんが述べた通り、魔性の子は広瀬が主人公ですが、泰麒とは異なり、決して十二国とは関わりを持てないという、作者の冷徹な意志が感じられました。
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- をや(2005/06/22 23:34)
やっぱり皆様本を一冊読むにも色々な思い入れがあるのですね。読順については、何度も読めばそれだけ深みが出ていつ読んでも同じになっちゃうと思うんですが、でもやっぱり、個人的には、一番最後よりは「黄昏」の前に魔性の子を読んだほうがいいんじゃないかな〜と思いますね〜。最後に読むと、なんで泰麒が病んでるのかとかわからないような気がするので……。
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