「十二国記の世界」っていう番組をご存知ですか?

 2003年4月から6月の間、本シリーズがお休み中に、BSで放送していました。
 アニメをダイジェストで流しつつ、十二国記中の世界設定を解説していく番組です。
 現在もたまに、NHK教育でダイジェスト版で放送されております。


 で、それがなんだっていうかとですね、
 その「十二国記の世界」の番組制作を手がけていらっしゃる「スタッフ東京」さんから、
 なんとをやさん、メールを頂いてしまいました。

 「は?」と思いますよね。
 ええ、私が一番そう思いました

 (ちなみに、アニメ自体の制作をしている「スタジオぴえろ」さんとは別の会社ですよ)


 内容は「一度お会いできませんか」というもので、
 どうやらデータベースもご覧くださっている模様。

 実はだまされてるんじゃないかとか最後まで疑ってたんですが
 「何が……何が起こるんだろう……」と大層不安を抱きつつも、をやさんお会いすることになりました。

 イエネ、私の家ではBS見られないし番組自体見たことないのにいいのか!? とかアニメについてさんざん言ってたのにいいのか!? とか散々思ったことは思ったのですが、
 そのへんのイナカの、一介の会社員(タダの十二国記ファンというオプション付き)が、そんな「てれび」関係のお方にお会いする機会なんて一生に一度!! この機会を逃したらもう二度とあるまい!!

 ……という、超田舎者根性と、何よりも単純な好奇心には勝てませんでしたともさ……。







 というわけで、全くの私の都合により、私の地元でお会いすることになりました。
 わざわざおいでくださったのは、「スタッフ東京」の番組プロデューサーのY様とスタッフのS様です。ありがとうございました。

 私、オフ会とかイベントとか全く経験したことがないため、
 本体(?)よりもネット上の「をや」という人物を先に知ったというお方とお会いしたことが一度もなかったんです。
 それで、というのもあるんですが私、すげー緊張してました。
 お食事しながらお話したんですが、味覚えてないほどに……。
 「をやさん」って呼ばれるのが新鮮というか違和感というかなんというか。


 で、肝心のお会いしてお話した内容ですが。
 どうやら「十二国記の世界」の番組制作にあたって、うちのデータベースをかなりの部分参考にして下さったとのことです。
 スタッフさんたちの間でマニュアルのようになってるとかなっていないとかで。

 ……ええ、もちろん至極ビックリしましたってばよ。
 緊張しすぎててビックリしたってこともあまり覚えてないけどね!!
 
 「いくらHPで公開しているとはいえ、勝手に使わせてもらっているものですから、一度お会いしてはっきりとご挨拶を(云々)」
 と、ご丁寧に言っていただいて、恐縮しまくりでした。
 「いえ、お気になさらずご存分にお使いください!!!」(と、言いたかったのだけれどはっきりと言えなかったので今言ってみる)

 私自身にとってデータベース作成……というかHP運営は趣味以外の何ものでもなくて、
 データベースは「楽しそうだし、なんとなく自分でも作れそうだから」というなんとも単純な理由で作成したものなので、
 言葉が違うかもしれませんが、それほど「真剣に」作っていたわけではないのですよ。
 もちろん、自分で納得がいくものを作りたい、と思っていますが、それはあくまでも趣味の領域を出てません。
 でも、今回そんな、お仕事で(しかもテレビという全国的なメディアで)必要として下さって、ありがたいというよりも恐縮するとかいたたまれないとか、そんな気持ちでした。異様〜〜〜に恥ずかしかったです、なんとなく。

 いやあ〜〜ただのマニアもたまには社会の役に立つんですね……。


 Y様はかなり私のデータベースを研究していらっしゃるようで、
 お話中、「○○データに××ってありますよね」という話題になったとき、制作者のはずの私が「え? あ、そういえばそうだったな……」と思うこともしばしば(汗)
 はっきり言ってY様、私よりデータベースに詳しいかもしれない……。(作って2年も経つと内容忘れます)



 そのほかにも色々、制作に関してお話を伺っちゃいました。
 やっぱり小説が小説だし、ましてや世界の解説をしなければならないってことで、相当の苦労をなさっているようでした。
 (そうですよねえ。急に全部理解しろって言われて、一朝一夕に理解できるような題材ではないですよねえ)
 「十二国記に関しては素人です」と仰っていましたが、
 かなり小説読み込んでいらっしゃるとお見受けしましたよ。

 制作の裏話とか、他にも色々お話伺ったんですが、私にとっては何もかも初めて聞くような話ばかりでしたので、とっても興味深く聞かせていただきました。(相変わらず緊張してて、アホみたいな返事しかできませんでしたが)
 まあ内容はそれこそイロイロ……。



 そして、私のほうもけっこう質問されたんですが、まあ、それはおいといて。
 中でも一番困った質問があります。
 それは……

 

 「なんで『をや』さんっていうんですか?」


 …………………………。

 ものっすっごく困りました!!!
 (理由:人に言えるほどご立派な理由がないから)
 すみません……もっともらしいこと言った気もしますが理由はほとんどないです。
 変な名前でスミマセン。

 えーと、というわけでこれ読んでるみなさん!! ハンドルネームは「はっきりきっぱり堂々と由来が言えるもの」にしたほうがイイヨ!!

 イザっていうときに(私みたいに)困らないようにね!!

 

 というわけでなんとなくオチにしてしまいましたが、色々面白いお話がいっぱいでした。 

 スタッフ東京のY様S様、わざわざご足労くださってありがとうございました。
 もしかしたらご迷惑をおかけしたかもしれませんが、とても楽しかったです、ありがとうございました。

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 実はこれ、今年の6月のお話です。
 溜め込みすぎだよ自分!! という突っ込みはなしでお願いします。自分が一番思ってますんで
 皆様には、私もタダのそこらへんのファンなのに、ひとりだけ貴重な体験させていただいて申し訳ないような感じです。
 その後、BSが見られない私のために放送されたVTRビデオまで送っていただきました。

 地上波では、すでに第一回の「ファンタジーの魅力」、第二回「麒麟の秘密」はNHK教育で再放送されたので、また残り分も再放送するんじゃないかなーと思います。その時はどうぞご覧になってみてくださいな。

※ちなみに、私自身は番組制作に関わっているわけじゃありませんので、私にアニメや番組自体について聞いても無駄ですよー。何も答えられません。

2003.10.26