▼著作リスト

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■十二国記以外の著作物

本格ホラー&ミステリー系
残穢
 新潮文庫

 「この家は、どこか可笑しい」

 ※レビュー後日

鬼談百景
 メディアファクトリー
 角川文庫

 作者初の「百物語」。

 ※レビュー後日

営繕かるかや怪異譚
 角川書店 単行本

 「私は営繕屋ですから」

 ※レビュー後日

屍鬼
 新潮社 単行本 上下巻
 新潮文庫 全5巻

 「村は死によって包囲されている」

 「本のボリューム」とは、単に紙の厚みを言うのではないと思う。ページ数に負けない内容の充足度を言うのである。
 テーマ・ストーリー・設定・一人一人のキャラクター、どれをとっても圧倒的。本の厚みを全く感じさせない。
 ついうっかり読み始めてしまって途中でやめられず、最後まで読み切ってしまったことが幾度となく……。

東亰異聞
 新潮社 単行本
 新潮文庫

 「こんなにも恐ろしく異形の者が、夜の中には潜んでいたのか――」

 舞台は明治十年、東亰(とうけい)。(東京と書かないように)
 鷹司家のお家騒動を縦軸に。夜の街を跋扈する、あまたの悪鬼魍魎どもを横軸に。織り成す物語は、夜の闇に妖しく光る。
 個人的に、ぜひお薦めしたい大好きな一作。
 ストーリーは基本的にお家騒動を中心にした推理物だが、ぜひ、最後にあっと言っていただきたい。私は「えっ?」と言ったけど。

黒祠の島
 祥伝社 NON NOVEL
 祥伝社文庫
 新潮文庫

 「黒祠とは、いわば邪教である」

 式部の友人、葛木志保が消息を絶った。
 やっとのことで突き止めた志保の足取りの行方は、国家神道に属さない「黒祠の島」であった――。

 黒祠のご神体を突き止めていくまでの推理にうなる。
 ミステリには「閉ざされた世界」がつきもので、それをいかに構築するかが問題だと思うのだけれど、「もしかしたら本当に、こういう島が日本のどこかにはあるのかもしれない」と思えてしまう。
ライトノベル系
ゴーストハント
 メディアファクトリー 幽BOOKS
  1「旧校舎怪談」
  2「人形の檻」
  3「乙女ノ祈リ
  4「死霊遊戯」
  5「鮮血の迷宮」
  6「海からくるもの」
  7「扉を開けて」

 渋谷サイキックリサーチの所長は芸能人も裸足で逃げ出すほどの美形で17歳、でも天上天下唯我独尊のナルシスト!!

 待ちに待った、長い間絶版だった悪霊シリーズの再版。
 かなり大幅に加筆修正され、登場人物も増え物語の展開も多少変わっているが、話の大筋は変わらない。
 個性あふれるキャラクターたちの活躍が楽しい。シリーズ全体を通して描かれる謎と伏線も、このシリーズの大きな魅力。

くらのかみ
 講談社 ミステリーランド

 「子どもは一人、多いんだよ――」

 四人では絶対に成立することのない「四人ゲーム」。なのに、成立してしまった? 増えた一人は誰? そして、食事に毒を入れた犯人は誰?

 字は大きく、ふりがなつきの児童書。
 装丁の凝りようには、大人にもノスタルジーを感じさせ、「昔、こういう本読んだな」という思いに駆られる。
 ストーリーは少年たちによる推理物。作者お得意の展開。

過ぎる十七の春
 講談社X文庫 White Heart

 「あのひとが、迎えにくる――」

 十七歳にまつわる家の呪いがもたらす、母子の愛憎劇。

 少女向けホラーで、美しい描写が印象的。ホラーが苦手な人にもお薦め。
 静かな、悲しくも美しいストーリーに涙を誘われる。


緑の我が家 Home,Green Home
 講談社X文庫 White Heart

 「浩志は気に入られたんだ」

 幼い頃を過ごした街で一人暮らしをすることになった浩志は「ハイツ・グリーンホーム」に入居する。
 そこで起こる出来事と、とある少年は一体――?

 「過ぎる十七の春」よりも軽く読みやすいが、他の作品の重量感に慣れた者には少し物足りなさも感じるかも。
入手困難系
  ※現在、絶版or重版未定。古本等で探してみよう。
悪霊シリーズ
 講談社X文庫 ティーンズハート
  悪霊がいっぱい!?
  悪霊がホントにいっぱい!
  悪霊がいっぱいで眠れない
  悪霊はひとりぼっち
  悪霊になりたくない!
  悪霊とよばないで
  悪霊だってヘイキ! 上下巻


 長い間絶版だったが、2010年より加筆修正の上、メディアファクトリーより「ゴーストハント」として再版。

悪夢の棲む家 ゴースト・ハント
 講談社X文庫White Heart 上下巻

 悪霊(GH)シリーズ続編

 シリーズ完結後の続編。
 これをシリーズよりも先に読んではいけません。
 続編だけでも読める、とあとがきでは仰っているけれど、物語の根元に関わる多大なるネタバレが有る。
 読みたい方は、再版本を全部読み切ってから読みましょう。

 ちなみに、ティーンズハートからホワイトハートに移って一人称が三人称になり、シリーズファンには美味しいところ満載の一作。

バースデイ・イブは眠れない
 講談社X文庫 ティーンズハート

 記念すべきデビュー作


メフィストとワルツ!
 講談社X文庫 ティーンズハート

 デビュー二作目


悪霊なんかこわくない
 講談社X文庫 ティーンズハート

 デビュー三作目
 悪霊シリーズの原点?


呪われた十七歳
 朝日ソノラマ パンプキン文庫

 これを加筆修正してホワイトハートから再出版されたものが、「過ぎる十七の春」。
 マニアでなければ特に探し出す必要はないかも。


グリーンホームの亡霊たち
 朝日ソノラマ パンプキン文庫

 これを加筆修正してホワイトハートから再出版されたものが、「緑の我が家」。
 マニアでなければ特に探し出す必要はないかも。


倫敦、1888
 短編  架空幻想都市〈上〉ログアウト冒険文庫 収録

 アンソロジー収録の短編。雑誌「ログアウト」掲載後、文庫に収録。が、その文庫も絶版。ファンにとっては幻の短編。
レアアイテム系
中庭同盟
 猫猫組発行同人誌

 十二国記外伝二本(加筆修正の上、「華胥の幽夢」に収録済み)、悪霊シリーズ外伝八本を収録。
 十二国記外伝は文庫化で日の目を見たが、悪霊シリーズ外伝のほうは未だ世に出てないため、悪霊ファンには垂涎物の一冊。

 現在古本等でしか入手不可能。
 作者・関係者等に問い合わせはしないように。


京都私設情報局
 作者発行ペーパー

 92〜97年まで作者自身が発行していたペーパー。近況・イラスト・外伝などが掲載されていた。(外伝は「中庭同盟」に収録済み)

 バックナンバー等も含め現在は一切出版していない。
 作者・関係者等に問い合わせはしないように。
小説以外
ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか
 ソフトバンク

 小野不由美初のエッセイ。しかも、内容はゲーム。
 実は小野先生、かなりのゲーマー。なつかしのゲームに対してサクサクと感想・批評が語られる。小野先生の日常が垣間見られる一作。




■漫画化

作者原作コミック
ゴーストハント
 講談社KCなかよし 全12巻
 講談社漫画文庫 全7巻
 作画 いなだ詩穂

 悪霊シリーズのコミック化。原作にほぼ忠実で、嬉しい+αもあり原作ファンにも嬉しい出来(だと私は思う)。
 原作の「絵のイメージのない怖さ」「心霊薀蓄の凄さ」など、コミックだとどうしてもなあ……という部分はあるものの、あのキャラやあのキャラが動いてしかも作画もしっかりしてて、と嬉しい漫画化。
 2010年、12年の歳月をかけて完結。アニメ化もされた。

東亰異聞
 バーズコミックススペシャル 全4巻
 作画 梶原にき

緑の我が家
 角川書店ASUKAコミックス
 作画 岸田あつ子

過ぎる十七の春
 バーズコミックス 全2巻
 作画 山本小鉄子

黒祠の島
 バーズコミックススペシャル 全3巻
 幻冬舎コミックス漫画文庫 上下巻
 作画 山本小鉄子

屍鬼
 集英社ジャンプコミックス 全11巻
 作画 藤崎竜

 初めは小説とのギャップに面食らうかもしれないが、最後まで高クォリティを保ってついに完結。アニメ化もされた。



■ほか

CDシネマ
悪霊狩り〜ゴーストハント〜
 ビクターエンターテイメント
  1「ヲリキリさまの鬼火」
  2「ウラドは其処に居る」
  3「えびす異神論」
  4「悪夢の棲む家」
  オリジナルサウンドトラック

 「悪霊」シリーズをラジオドラマ化。原作で言えば、「悪霊はひとりぼっち」「悪霊になりたくない!」「悪霊とよばないで」「悪夢の棲む家」が舞台だが、この全4作でひとつのシリーズとなっている感じ。展開も、この4作で完結するように、原作とは多少違ったアレンジがなされている。
 シリーズ既読者向け。
 ナルがナルで良し!! 個人的には、綾子も良し!!


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