▼街/王宮/建物図

■市街図

【県城以上】


郭壁かくへき 街を取り囲む外側の壁。また、国境の壁。厚みがあり、上は歩墻になっている。矢を放つ凹凸のある女墻を巡らせ、馬面ばめんという突出部が作られる。 月影下116
万里下29・86・122
城壁じょうへき 街の内側の壁。街の中心にある郷などの府第や府城を取り囲む。 月影下116
万里下85・106
還途(大還途)かんと(だいかんと) 郭壁の内側を取り囲む道。 万里上319
図南97
内還途ないかんと 城壁の外側を取り囲む道。 万里上325・下85
外還途がいかんと 郭壁の外側を取り囲む道。 万里下106
四門しもん 城壁の東西南北の門。南門を朱雀門または正門、西門を白虎門、東を青龍門、北を玄武門という。 万里下260・276・319
十二門 郡〜県城ならば十二門、州都・首都ならば北の子門が欠けて十一門ある。州都・首都はそこに州府・国府が広がり、凌雲山に接している。
午門は門道が五あり、中央は王と宰輔しか通行できない。
万里下106・白銀一251
地門ちもん 恭国乾の街にある、令乾門に続く門。街の南東にあり、代わりに辰門と巳門がない。春分のみに開く。 図南97
人門じんもん 雁国艮の街にある、令艮門に続く門。街の南西にあり、代わりに未門と申門がない。冬至のみに開く。
※記述はありませんが、才国坤の街の門は丑門・寅門の代わりに鬼門、巧国巽の街の門は戌門・亥門の代わりに天門があると思われます。→Wikipedia【鬼門】
漂舶156
途城とじょう 乾の街(※四令門のある街)の広途にある、石造りの建物。妖魔が現れたときに、逃げ込むための設備。 図南96・99
中心に府城、里は北東の隅に位置する。
街の南に市井、還途にぐるりと面して市、北には寺院や廟が作られる。西より東のほうが格が高い。
稀に、古い街では全く逆になっているところもあり、そういう街は格も西のほうが高い。
万里上325・下202


【県城未満】


里閭 里にひとつだけある門。 万里上319
大緯だいい 里祠・里府・里家の前を東西に貫く広い道。 万里上319
大経だいけい 里祠・里府・里家の前からまっすぐ南北に延びる道。 万里上319
里祠りし 正式名は社しゃ。里木、諸神、土地神を祀る。
中央に里木を祀る里祠、西に土地神と五穀神の社稷、東に祖霊を祀る宗廟がある。
天帝と西王母も合祀するが、里祠とは別に廟を設ける街もある。
万里上319
里府りふ 役所と小学がおかれる。 万里上319
里家りか 里家…孤児と老人が住む。
里会…冬に里の者が、昼間に集まる場所。
客庁…里や里家の客のための建物。
園林…書斎や庭園。
万里上222
里を核に、その他の府第が付随し、肥大して形成される。 万里上319・325



■王宮の構造

燕朝えんちょう 凌雲山山頂にある、王の居宮と朝廷、高級官の官邸、府第。州侯城においては内朝とのみ呼ばれる。 東西78
白銀四411
内宮ないぐう 王が住む場所。基本的に王は内宮を出ない。 万里上94
黄昏439
燕寝(後宮)
えんしん
後宮、東宮、西宮を総称して言う。まとめて後宮とも言う。 冬栄39
後宮こうきゅう 北宮ほくぐう 王后の居宮。 冬栄39
水陽殿すいようでん 正殿。 華胥252
小寝しょうしん 後正寝の北。 冬栄39
典章殿てんしょうでん 正殿。※典章殿をさらに奥へ進むと北宮なので、典章殿は小寝の正殿としておきます。 帰山323・324
玄威殿げんいでん 白銀三40
東宮とうぐう 王の親族が住む。 冬栄39
長明宮ちょうめいきゅう 正殿の長明殿、他に別殿がある。 東西257・冬栄39・華胥209
嘉永宮かえいきゅう 冬栄39・華胥209
西宮せいぐう 梧桐宮ごどうきゅう 鳳凰・鸞など五種の霊鳥が住む。 冬栄39
二声宮にせいきゅう 白雉が住む。 風海330・331
太廟たいびょう 王が礼拝する。 冬栄39
福寿殿ふくじゅでん 路木がある。 冬栄39
路寝ろしん 正寝せいしん 王の居宮。建物だけで32(慶)。六寝ともいう? 黄昏36・書簡140
長楽殿ちょうらくでん 正殿。 黄昏34
花殿かでん 長楽殿から広大な庭園と塀を隔てた隣。 黄昏36
後正寝ごせいしん 正殿の北に建ち、王にとって真の私室ともいえる建物。 白銀三38・186
仁重殿じんじゅうでん 宰輔の居宮。王宮の北西にある。仁重殿を中心とする宰輔のための一郭を西寝といい、北には西宮が広がる。慣例として、王は麒麟の許可なく仁重殿に立ち入ることができない。 冬栄39
黄昏10
白銀二188・205・三26
黄袍館おうほうかん(戴) 仁重殿の北にあった小規模な園林の西隣。大門、前庭、門庁、前院、過庁、梅と桃の古木が並ぶ正院の周囲に廂館と正館をそなえる。広い後院は池のある小さな庭園であり、小高い場所に眺望の良い路亭がある。 白銀二47・187
広徳殿こうとくでん 首都州庁。仁重殿に接する。 冬栄67・黄昏10
内宮外宮共有 内殿ないでん 王が執務を執る場所。内殿は外宮の終わりであり、外殿は内宮の終わりである。  万里上94・黄昏415
積翠台せきすいだい 内殿最奥の書房。(慶) 黄昏49
左内府さないふ 華胥210
太師府たいしふ ※「内殿にほど近い」とも「内殿にある太師府」ともあるので、太師府が確かに内殿なのかは不明です。内殿に近い三公府の一部かもしれません。  黄昏166・169・463
外殿がいでん 朝議の間。  万里上94・丕緒69
朝堂ちょうどう 朝議までの控えの建物? 華胥197
外宮
がいぐう
官吏が働く場所。基本的に官は外宮より奥へは行けない。 万里上94
黄昏439
掌客殿
しょうきゃくでん
賓客をもてなすための場所。外殿の西にある。 冬栄38
淹久閣えんきゅうかく(慶) 庭園にある。奇岩に囲まれた二層の楼閣。 黄昏338
西園さいえん 掌客殿に付随する広大な庭。 黄昏439
承天殿しょうてんでん 射儀が行われる。 丕緒66
清香殿せいこうでん 黄昏349
蘭雪堂らんせつどう 清香殿に続く書房。 黄昏349
孤琴斎こきんさい 蘭雪堂の先の小さな建物。 黄昏354
内朝
ないちょう
官府がある。 東西336
冢宰府 白銀一290
六官長府 外殿の東。 白銀一287
天官長府 六官長府のうちのひとつ 白銀一287
大司冦府 六官長府のうちのひとつ 黄昏137
三公府 仁重殿に近い。 黄昏196
場所不明 玻璃宮はりきゅう(慶) 金波宮の南に位置する。 万里上69
西花苑せいかえん(戴) 黄袍館から六寝に至る途中にある。 白銀三38
外朝/治朝
がいちょう/じちょう
中級官以下の官邸と府第。雲海の下、山の中腹にある。将軍は燕朝に、師帥は治朝に邸を構えることができる。 東西78
丕緒22・23
白銀一255
夏官府かかんふ 射鳥氏府せきちょうしふ 夏官府は治朝の南西に広がる。 丕緒10・11
冬官府とうかんふ 羅人府らじんふ 無数の部署は、中庭を囲んだ四つの堂屋から成る匠舎と、それに隣接する工舎から成る。羅人府の匠舎は断崖に断ち切られているため西の堂屋がない。 丕緒22・23
司法府しほうふ 罪人を呼び出し、尋問を行なう。 落照158
国府 司右府しゆうふ 東西193
奉天殿ほうてんでん 国府の正殿。即位式などの礼典が行われる。三層建ての基壇の上に聳え、前には広大な広場がある。 東西78
万里上51
白銀四328

【王宮図】

金波宮(慶) 首都の街の西に接する堯天山の山頂。高く屹立し、複雑な起伏を持ち、層をなした峰。 万里上30・黄昏221
白圭宮(戴) 湾を抱き込むようにして馬蹄形に広がる。壁、柱、手摺りまですべて白、屋根は紺。 風海336・黄昏10
雨潦宮(漣) 重嶺の街の北。起伏に乏しく、なだらかにゆったりと広がる。 冬栄36・37
清漢宮(奏) 無数の大小の島から成る。 帰山323
玄英宮(雁) 屋根は黒。華美なところがない幽玄の宮。 東西47

※ 王宮内における各宮殿の大きさや位置はわかりませんので、それぞれの宮の位置関係から適当に配置しています。禁門への道は図上では東宮側にしてありますが、路寝(燕寝)とあるだけなので詳しい位置は不明です。

※ 大体の宮の名前は各国共通していると思われますが、書斎などの小さな建物まで共通しているかは不明です。

【凌雲山図】


禁門 王と宰輔しか使うことのできない門。
凌雲山の中腹に広い岩棚が設けられ、巨大な門がそびえる。門を入れば燕朝の深部、路寝(燕寝)に出る。正寝はすぐ目の前。
東西337・黄昏24
正門 凌雲山の麓と燕朝をつなぐ五つの門。
路門ろもん…燕朝と治朝をつなぐ門。下は治朝の中央奥にあり、上は燕朝の南に聳える。三層の楼閣を持つ、人の身の丈の十数倍はある巨大な建物。
応門おうもん…治朝に出る門。
雉門ちもん…国府の奥にある門。皋門から雉門までは市民が自由に出入りできる。中門ともいう。
庫門こもん
皋門こうもん…国府の入り口にある門。
東西37・78
丕緒22・黄昏98
冬栄36
白銀一255
大学寮 凌雲山の基底部。山腹を穿ち、大学の府第があり教師、府吏、過半数の学生が住む。 書簡149



■蓬山の構造

【蓬山俯瞰図】



【蓬山断面図】


蓬廬宮
ほうろぐう
蓬廬宮の中で一番大きな宮。王が天勅を受けるまでの日を過ごすための場所。外に最も近いところにある。雲海上と玻璃の階段でつなぐ。 風海24・28・29
丹桂宮
たんけいきゅう
蓬山(ほうざん)にある、麒(き)麟(りん)のために存在する小さな宮殿。奇岩に囲まれた迷宮であり、麒麟が生る捨身(しゃしん)木(ぼく)がある。五山において唯一の人の住処。 風海316
雲梯宮
うんていきゅう
蓬廬宮の北、断崖の麓にある。天勅を受けるときになると奥の朱塗りの扉から透明な階段がのび、蓬山頂上につながる。 風海326
白亀宮
はっききゅう
白い壁、白い石の床の八角形の建物。壁は一面にしかない。白い階段で雲海上とをつなぐ。 風海46・黄昏281
甫渡宮
ほときゅう
蓬廬宮の外にある離宮。昇山者の対面の時に用いる。 風海97
露茜宮ろせんきゅう 紫蓮宮しれんきゅう 海桐宮かいどうぐう 風海30・56・133
海桐泉かいどうせん 風海26
紫蓮洞しれんどう 風海164
麝香萓の苑ゆうすげのその 罌栗苑けしえん 風海25・143
大真廟たいしんびょう 風海27
桑園そうえん 風海80
天帝と西王母の廟 黄昏411
・東は断崖、北は絶壁。
・捨身木を突端に扇形に広がり、緩やかに下る。
・頂上には白く壮麗な祠廟がある。天帝と西王母の像がある正殿、下界とをつなぐ朱塗りの小さな祠から成る。
※蓬山全体に対しての蓬廬宮の大きさは不明です。図上では適当です。
風海96・329・黄昏279・281






■家の構造

【一明二暗】

三進の建物 四方を建物に囲まれた院子が三つ並ぶ規模の殿堂。入口は南、奥に行くほど大事な場所。手前の建物は門。門をくぐると院子。 白銀二47・三36
一明二暗いちめいにあん 建物の基本。四畳半ほどの開放型の起居いまに三畳ほどの個室である臥室しんしつが二つ付属する。起居の戸は折り戸で、普段は開けて衝立を置く。
大きな家では、臥室のひとつは牀榻を置いて寝室にし、もうひとつは榻ながいす、書卓つくえ、棚などを置いて書房しょさいにする。
万里上269・284・285
涼院りょういん 館第やしきの裏手、厨房に面した一角。井戸、洗濯場、穀物を貯める禾倉、菜園、畜舎、魚池、禾坪や作坊がある。 図南44
盧家の構造 臥室がふたつ、起居がひとつ、厨房がひとつの所謂2LDK。厨房は六畳程度の土間。楽俊と達姐の盧家は、臥室と起居の間の壁がない。 月影上144・下19
万里上233

参考;四合院【Wikipediaへ】
↑北郭の桓魋の家の描写とほぼ同じです。万里下146







十二国記データベース